ビニール袋 (ポリ袋) 実際どれくらいの重さに耐えられるのか?
関東20号と関西35号のビニール袋(ポリ袋) ------- 実際どれくらいの重さに耐えられるのか?
袋が「破れない限界」ってどれくらい?
スーパーや店舗、イベントなどでよく使われるビニール袋(ポリ袋)。
普段、軽いものを入れて使うことが多いですが、「この袋、実際どれくまで耐えられるの?」と気になったこ
とはありませんか?
特に、関東で20号・関西で35号と呼ばれるサイズの袋は、中~大サイズの汎用性が高いタイプで、業務用と
してもよく使われます。
今回は、その耐久力(何キロまで耐えられるのか)を素材・厚み使用環境といった要素をもとに分かりやす
く解説していきます。
何キロまで可能か検証することにしましょう。
1.まずは「関東20号=関西35号」サイズの実寸を確認
地域によって号数の呼び方が違うことは、袋業界ではよく知られています。
「関東20号」と「関西35号」は、実寸としてはほぼ同等サイズで、おおよそ以下のような寸法です。
袋の厚さは0.018mm としています。
| 地域 | 号数 | 高さ(mm) | 横幅(mm) | マチ(mm) |
|---|---|---|---|---|
| 関東 | 20号 | 約420〜450 | 約200〜220 | 約120〜130 |
| 関西 | 35号 | 約420〜450 | 約200〜220 | 約120〜130 |
2.袋の素材と厚みが“耐久性”を決める
袋の強度を左右するのは、サイズよりも素材の種類と厚みです。
おもに使われる素材には以下の2種類があります。
● HDPE (高密度ポリエチレン)
特徴:シャリシャリとした手触りで、薄くても強度が高い
耐久性:薄手(0.015mm前後) でも3~5kg程度の保持可能
よく使われる用途:コンビニ袋、スーパー袋など
● LDPE (低密度ポリエチレン)
特徴:柔らかく伸びやすい素材。引っ張りには強いが突き刺しに弱い
耐久性:0.03mm前後で5~8kg程度を保持可能
よく使われる用途:業務用ポリ袋、ゴミ袋、資材包装など
一般的なレジ袋タイプ(HDPE 0.015~0.020mm) であれば、安全に持ち運べる重さは約3~5kg程度が目安で
す。
それ以上の重さを入れると、持ち手部分や底の溶接部に負担がかかり、破損リスクが高まります。
3.実際に「重りを入れた実験データ」を見てみましょう。
複数のメーカーが行ったテストや、実際の利用者のレビューをもとにした目安は以下の通りです。
| 素材 | 厚み | 想定サイズ(関東20号/関西35号) | 耐荷重の目安 |
|---|---|---|---|
| HDPE | 0.015 mm | 約W220×H420 mm | 約3kg(安全)/4kg(限界) |
| HDPE | 0.020 mm | 約W220×H420 mm | 約4〜5kg(安全)/6kg(限界) |
| LDPE | 0.030 mm | 約W220×H420 mm | 約6〜8kg(安全)/10kg(限界) |
つまり、素材と厚みによって耐えられる重さは2倍以上違うことになります。
「関東20号・関西35号サイズのビニール袋(ポリ袋)」であれば、
● HDPE薄手:ペットボトル2L X 2本程度 (約4kg)
● LDPE厚手:ペットボトル2L X 4本 (約8Kg)程度まで大丈夫です。
複数のメーカーが行ったテストや、実際の利用者レビューをもとにした目安は以下の通りです。
| 素材 | 厚み | 想定サイズ(関東20号/関西35号) | 耐荷重の目安 |
|---|---|---|---|
| HDPE | 0.015mm | 約W220×H420mm | 約3kg(安全)/4kg(限界) |
| HDPE | 0.020mm | 約W220×H420mm | 約4〜5kg(安全)/6kg(限界) |
| LDPE | 0.030mm | 約W220×H420mm | 約6〜8kg(安全)/10kg(限界) |
つまり、素材と厚みによって耐えられる重さは2倍以上違うことになります。
「関東20号・関西35号サイズのビニール袋」であれば、
-
HDPE薄手:ペットボトル2L×2本程度(約4kg)
-
LDPE厚手:ペットボトル2L×4本(約8kg)程度までOK
が、安全に使用できる目安です。
4.重さだけじゃない「破れやすさの落とし穴」
耐荷重だけでなく、袋を破る要因はいくつかあります。
重さに余裕が合っても、以下のような状況では簡単に破れてしまうことがあります。
☑ 角のある荷物を入れる
箱の角や硬いパッケージは袋の底や側面にピンホール(小さな裂け目)を作りやすい。
特にHDPEは引っ張りには強いものの、突き刺しには弱いため注意が必要です。
☑ 長時間ぶら下げる
重い荷物を長時間持ち運ぶと、持ち手部分の溶接部が伸びたり避けたりします。
袋の耐荷重は「短時間の使用」が前提なので、長距離運搬には向いていません。
☑ 高温・低音環境
ビニール素材は温度によって強度が変化します。
夏場の車内(高温)や冬場の冷凍環境では、袋の粘度や弾性が低下して破れやすくなります。
4.より安全に使うためのポイント
せっかくの袋を破かずに安全に使うには、いくつかの工夫があります。
1. 底に新聞紙や段ボールを敷く
底部の補強になるだけではなく、角のある荷物から袋を守ります。
2. ダブルバックで補強する
特に液体や重量物を入れる場合は、二重にしておくことで破損防止になります。
3. 持ち手を結ばず、軽く握る
無理に結ぶと圧力が一点に集中して裂けやすくなります。
4. メーカー表記の“耐荷重”を確認する
商品パッケージに「耐荷重5kg」などと明記されている場合、それが最も確実な目安です。
結論:関東20号・関西35号は“軽量~中量”までが安全ライン
最後にまとめると、関東20号=関西35号のビニール袋(ポリ袋)は、サイズ的に非常に使いやすい「中型タ
イプ」であり、3~5kg程度までが実用的な耐久範囲です。
素材が厚手であれば8kg前後まで対応できますが、「安全に使える重さ」はそれより1~2kg下と考えておくの
が無難です。
袋は日常に欠かせない消耗品ですが、素材・厚み・用途を見極めることで寿命は大きく変わります。ただ「号
数」で選ぶのではなく、実寸と厚み、用途を考慮して選ぶことが、コストパフォーマンスと安全性を両立する
最良の方法といえるでしょう。
まとめとして
・関東20号と関西35号はほぼ同じサイズ (中型タイプ)
・HDPE (薄手) は3~5kg、LDPE (厚手) は6~8kgまでが安全
・角張った荷物・長時間の持ち運びは破損リスク
・用途別に素材と厚みを選ぶのがポイント
普段何気なく使っている袋にも、こうした“耐久の科学”が隠れています。
あなたが次に袋を選ぶときは、ぜひ「何号か」だけでなく、どのくらいの重さまで耐えられるのかを意識して
み
てください。それが、賢く安全に袋を使いこなす第一歩です。
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